横断歩道の信号待ちやバスが停車した際に、「バシュッ！」「プキュウゥゥゥン」「チュミュウゥゥゥン」など、謎の音が聞こえてきた経験はありませんでしょうか。アレ実は、バスやトラックに搭載されている大型車両のブレーキの一種が作動した音なのです。
軽トラックやセダン、ワゴン車に一般的に使用されているのは油圧式ブレーキですが、バスやトラックなどの大型車両に使うにはブレーキ力が足りません。そこで、空気を圧縮して貯めておき、その空気圧でブレーキをかける、エアブレーキとい
うブレーキが大型車両には搭載されています。そのエアブレーキ、作動させるたびに圧縮空気を使う関係上、「バシュッ！」という音がするのです。
では、「プキュウゥゥン」や「チュミュウゥゥン」といった音はどういう仕組みで鳴っているのかというと、アレはただのファッションだったりします。エアブレーキの、圧縮空気が排出される管に、蛇腹構造のホースを束ねて繋げておくと、蛇腹の中を空気が通り、不思議な音が鳴るという仕組みで、こちらブレーキング性能には一切関係ない、音を変えるだけのオシャレ加工なのです。皆さんも、大型車両が信号などで止まる時、音を聞いてみてください。「あ、オシャレ加工している」と、心の中でニヤニヤ出来る事間違いなしです。
