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磁石の話

搬入されたアルミ缶とスチール缶を分別する時、私たちは強力な電磁石を使って分別を行っています。
二つの缶のうち、スチール……つまり鉄だけが磁石に吸い寄せられる性質を利用している訳ですが、
明日、10月1日は「磁石の日」です。磁石は+のN極と-のS極から成り立つことにちなみ、10(十)月1(一)日を記念日として、磁石のトップメーカーであるニチレイマグネット株式会社が制定しました。

磁石の特性や機能、存在価値を広く社会に認知して貰うことが記念日制定の目的なのだとか。
そんな磁石ですが、皆さんは何故磁石が鉄を引きつけるのか、その原理を考えた事はありますでしょうか。
かく言うわたしも「何か良く分からないけど磁石は鉄にくっつく」程度にしか認識していませんでした。
鉄の原子の中に極小の磁石が存在するのですが、普段は磁極の向きがバラバラなので磁力が発生せず磁石になっていない状態で、磁石(磁性体)が近づく事で磁極の向きが整列して力を増し、磁石の性質を発揮して引き付くようになる、という原理なのだそうです。

磁石にくっつくイメージのある金属ですが、金属の中でも磁石にくっつく性質を持っているものは多くなく、鉄と、ニッケル・コバルトが使われている合金のみが磁石にくっつく性質を持っています。
そのような理由からステンレスは、ニッケルやコバルトの含有量によってくっついたりくっつかなかったりします。とはいえ一般家庭で使われるステンレスは、ほとんど磁性の無いステンレスなので、搬入いただく品物が鉄製かステンレス製か分からない場合は安心して磁石を判断材料にご利用下さい。

今週の土日、10月1日(土)と10月2日(日)は、髙部金属は休業日となります。
休業中のお問い合わせは、CONTACTのお問い合わせフォームよりお願い申し上げます。

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